セルフホワイトニングサービスを提供する上で、お客様がよだれで不快な思いをしないよう配慮することは、リピート率向上に繋がる重要なポイントです。 今回は、施術中に起こりがちな「よだれダラダラ問題」とその回避策、そして万が一よだれが出てしまった際の対応について解説します。
お客様がよだれで不快な思いをしたり、施術後、紙エプロンが濡れてしまったりする事態は避けたいものです。 そのような状況は、お客様に不快感を与え、二度と来店して頂けない可能性も秘めています。
よだれトラブルを回避するためのポイントは大きく2つあります。
1. 施術開始時からの意識付け:顎の位置
マウスオープナー装着時、または装着後に移動する際に、「歯は閉じていても唇は開いていますので、顎を少し上げ気味にしていただくとよだれが出にくくなります」と、事前にご説明ください。
マウスオープナー装着中は、唇が開いた状態であるため、下を向くとよだれが流れやすくなります。 また、歯の表面を拭き取る際にも、お客様が歯を開けたまま拭こうとしていないか注意深く観察しましょう。「歯を閉じると拭き取りやすいですよ」と声をかけることで、自然な姿勢を促せます。
これは、唇を開く動作と歯を開く動作が無意識に連動しているためです。 言葉で「唇が開いていますよ」と意識させることで、よだれを防ぐ効果があります。
2. 施術終了後の配慮:マウスオープナーの取り外し
リクライニングチェアを使用するサロンでは、施術終了後、お客様が起き上がる前、またはチェアを起こす前にマウスオープナーを外してもらうことをお勧めします。 寝ている状態やリクライニング状態ではよだれが出にくいので、この状態でマウスオープナーを外せば、起き上がる際に唇を閉じやすくなります。 お客様に「少し上向きのまま外してください」と指示することで、さらに効果的です。
万が一、よだれが出てしまった場合でも、慌てず、次のように対応しましょう。
「唾液が多いのは、虫歯になりにくく、着色もしにくい証拠です。口臭も少なく、お口の環境が良いのですね!」と、ポジティブな言葉で安心感を与えましょう。 年齢を重ねると唾液の分泌量は減るため、「唾液が多いのは若い証拠ですよ!」と、ユーモアを交えて伝えるのも効果的です。
お客様に不快感を与えず、快適なセルフホワイトニングサービスを提供するために、これらの点を意識し、より良い施術を目指しましょう。
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